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見つめあうひとみ 歌ごえは いつまでも こころを去らない あたらしい青春小説誕生!
「悲しいのはね、不幸せな思い出じゃなくて、幸福な思い出のほうなの」と、遥夏は言った。
吉祥寺のいつもいっしょにいく喫茶店で、雨の日曜日、ホットココアを飲みながら彼女はそう言った。
少しだけ聞き取りにくいあの独特の話し方で。 |
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ミュージシャンをめざして金沢から東京へ出てきた歩(あゆむ)は、いま大学1年生。いつも週末は井の頭公園で演奏し、自分のうたを歌っている。 歩はそこで同い年の少女遥夏(はるか)と出会い、恋におちた。遥夏は耳が不自由だった。けれど歩の歌は聞こえる、と言う。 遥夏もまた、幼い頃に別れた父との約束を守り、バレエに夢を抱きつづけていた。ふたりは、遥夏の父を探す旅に出る。父との再会、 ふたたびの別れ、歩のデビュー、夏から秋、秋から冬、いくつかの季節と思いを超えて、ふたりは新しい現実にたどりつく。 若いピュアなこころの葛藤と成長をみずみずしい筆致で活写した「せつない」ラブストーリー。 |
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石井睦美(いしい むつみ) |
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タイトル 大切なひと |